介護家族に知ってもらいたい訪問鍼灸・訪問マッサージ3つの効果

在宅医療には、医師による訪問診療や看護師による訪問看護、薬の管理のために薬剤師が訪問する訪問薬剤管理指導などがあります。

その中で訪問鍼灸マッサージは、在宅において鍼灸治療で痛みやしびれに対する治療を行うことができ、さらにマッサージや機能訓練、運動療法、リハビリに取り組むことができます。

そのため、痛みなどに対する治療だけではなく、機能の改善を図ることもできるのです。

また、マンツーマンによる施術を行うことから、コミュニケーションによって社会性の促進、認知症予防に努めることも可能です。

患者様の痛みなどに対する苦痛が軽減し、身体機能が高まることによって、自立した生活を目指すことができ、ご家族様の負担も軽減させることができるのです。

特にお伝えしておきたい効果については、次の3つにまとめることができます。

鍼灸治療によって、高齢者に多い腰痛や膝痛、神経痛などの痛みやしびれを伴う症状に対して有効です。

また、医療マッサージにおいては、血液やリンパの流れを促進させることができ、硬くなった筋肉を柔軟にすることによって拘縮やむくみを和らげる効果もみられます。

介護サービスにおいて訪問看護や訪問リハビリサービスがありますが、それらのサービスでは痛みやしびれを改善させることはできません。

痛みがあるから外出が難しい、動作ができないといった高齢者に対して、とても有効な効果が期待できます。
 

痛みやしびれに対する治療だけではなく、医療マッサージや運動療法によって、機能訓練や介護予防に取り組むこともできます。

特に在宅にいらっしゃる高齢者は、運動不足になりがちで、筋力の低下によってさらに介護状態に悪化させてしまうことがあります。

ただ、その状態でいきなりデイサービスなどにおいてリハビリを行うことは、高齢者本人の心身に対して大きな負担となってしまうことがあるのです。

訪問鍼灸マッサージでは、関節を自身で動かしてもらったり、あるいは施術者が動かしたりすることによって、筋力の回復を図り、関節の拘縮を改善させていきます。

そのような取り組みによって、現在保有している機能を維持させることができ、また回復させることによって、生活動作の向上に繋がります。
 

訪問鍼灸・訪問マッサージは、定期的に施術者が訪問し、高齢者本人とコミュニケーションによって信頼関係を結ぶことができます。

特に、機能の維持向上だけに努める訪問リハビリとは異なり、痛み治療にも取り組める訪問鍼灸・訪問マッサージは信頼関係の構築にも絶大な効果があるのです。

もし、デイサービスなど介護サービスに嫌がられているような状態であれば、ぜひご相談頂きたいと思います。

コミュニケーションによって、心身の衰えによるストレスを緩和させることができ、また認知症の予防に努めることもできるのです。