「病気を予防する」食生活

健康に長生きする「サクセスエージング」をかなえるには「病気にならない」、つまり「予防医学」が大切、と4月号で申し上げました。では、具体的にどうすればいいのか、「食」の面からお話しします。まず、長寿日本一の長野県の例を見てみましよう。長野県は、2013年度に厚生労働省が発表した都道府県別の平均寿命で男女ともに1位に輝
きました。実は、1965 年度の調査では、男性の平均寿命は全国9 位、女性は同 位、中でも脳卒中の死亡率では全国1位と、決してよいとはいえない結果でした。
長野県は、対策として「最新医療を受けられる病院を建設する」代わりに、 「県民の食生活改善への取り組み」という地道な活動を始めたのです。医師や看護師、食生活改善推進員らが「塩分を控える」 「野菜をとる」「みそや麹(こじう)、納豆など発酵食品をとる」などの大切さを約 年間指導し続けました。結果、今や長野県は長寿日本一。 「健康
長寿には食生活が重要」ということを実証したといえます。