肌がかさつき化粧ノリが悪い

紫外線をたくさん浴ぴたり、寒い季節になると年齢に関係なく肌の乾燥は起こります。しかし年齢を重ねた肌は、常に乾燥するようになってしまい、冬でもないのに手足が荒れたり、同じ化粧品なのに肌が荒れることも。女性ホルモンが低下すると皮膚のコラーゲンが減って肌のヒアルロン酸、エラスチンなどの保湿・弾力成分が急激に減少するからです。

皮膚の角質層は、毎日少しずつはがれ落ち、新しい表皮細胞か押し上げられます。ところがプレ更年期を迎えるころになると、肌の新陳代謝が悪くなり、免疫機能も低下するので、じんましんなどのアレルギー、赤み、湿疹などが出やすくなります。ひっかくとますます皮膚のバリア機能が落ち、傷や色素沈着（シミ）ができます。
　

また、運動不足やダイエット、慢性的な手足の冷えなどで、血行が悪い状態だと、肌の代謝はさらに悪くなり、皮脂の分泌も少なくなります。喫煙は、肌の乾燥や老化をさらに進行させます。

日ごろからゆったリバスタイムを楽しめば、血行改善と新陳代謝アップにつながります。おへそから下だけをお湯につける半身浴で、ぬるめのお湯に20～30分つかりましよう。入浴時に注意したいのが、顔やからだのゴシゴシ洗い。洗顔時に顔を強くこすったり、キメの粗いタオルなどによる摩擦は、皮脂の落としすぎや肌への負担になります。とくに肌が乾燥しているときに石けんで洗うと、必要な皮脂を奪ってしまうことに。乾燥の具合によっては、顔もからだも毎日石けんを使う必要はありません。

入浴前は水分摂取し。入浴後は、コーフーゲンやヒアルロン酸、セラミドなどの成分が入った保湿剤で、しっかり皮膚の保湿を。皮膚のかゆみや痛みがあるところには、抗炎症、傷の治癒促進作用があるステロイド剤を使用します。乾燥が気になるときは、コットンを使ったローシコンマスクで集中ケアしましょう。フェイスラインからこめかみに向かって、やや引き上げ気味にはると、顔のたるみにも効果的。クリームで皮膚に保護膜を作ったり、耳の周囲のマッサージ、首の保湿なども大切です。

肌荒れに効果のあるアロマをスキンケアに取り入れても。紫根は吹き出物や湿疹などで傷ついた肌を癒やし、ラベンダーは皮膚の炎症をしずめ組織の回復を助けます。ネロリは保湿効果が高く、細胞を活性化させる働きが。
　

ヨガやピラティス、ストレッチ、ウォーキングなどは、全身の血行をよくします。毎日無理なく続けられるよう、あまり激しくない運動を選んで。

食生活では。積極的に良質なタンパク質とビタミンＣをとりましょう。コラーゲンは肌に（リとうるおいを与え、関節や筋肉の動きを滑らかにします。ビタミンＣはコラーゲンの生成を助け、皮膚の乾燥予防に。コラーゲンは、鶏手羽、豚肉、ヤマイモ、黒豆、ゼラチンなどに、ビタミンＣは柑橘類、イチゴ、キウイフルーツ、ブロッコリー、ピーマンなどに多く含まれます。新陳代謝を高めるため、－日巧リットルを目安に水分摂取を。

乾燥する冬には、アトピー性皮膚炎や皮脂欠乏性湿疹も悪化します。普段からかかりつけの皮膚科に相談し、悪化させないメンテナンス方法を習い、実践しましょう。